iPhoneでSpotifyの利用を制限する方法
Appの使用時間の制限はSpotifyを丸ごと止めますが、音楽やポッドキャストも一緒に止まるため、ブラウジング対策としては効き過ぎることがあります。
Spotifyをスクリーンタイムで制限するとは、Appの使用時間の制限をSpotifyにかけることです。ただし丸ごと止めると、時間を食っているブラウジングだけでなく、まだ聴きたい音楽やポッドキャストまで一緒に止まってしまうため、このリストの中でも「全部止める」が必ずしも正解とは限らないアプリです。
Spotifyを丸ごと制限するとどんな代償があるのか
Spotifyはフィードをひたすらスクロールさせるタイプのアプリとは違い、時間の使われ方が「聴く」より「選ぶ」に寄っています。New Releasesを眺めたり、プレイリストを組み直したり、おすすめのミックスを次々に確認したりする操作が積み重なって時間を持っていくケースが多く、実際に曲やエピソードを再生している間そのものは受動的です。Appの使用時間の制限は再生と閲覧を区別できないので、ブラウジングだけを減らしたいつもりが、聴きたかった音楽ごと止めてしまうことになりがちです。
Spotifyに制限をかける手順
- 設定 → スクリーンタイム → Appの使用時間の制限 を開きます。
- 「制限を追加」をタップし、Spotifyを検索して選択します。
- 利用時間を設定します。数分程度に短く設定して実質使えなくする人もいれば、上限として長めに設定する人もいます。
- 適用する曜日を選びます。
- 「追加」をタップします。
スクリーンタイムパスコードが未設定なら、設定 → スクリーンタイム → スクリーンタイム設定をロック から、端末のロック解除パスコードとは別に設定しておきます。これがないと、制限が邪魔になった瞬間に自分で外せてしまいます。メニューの文言はiOSのバージョンで多少変わりますが、Appの使用時間の制限までの経路自体は長く安定しています。
open.spotify.comやspotify.comは制限されずに残るのか
残ります。Appの使用時間の制限が見ているのはSpotifyアプリのアイコンだけで、open.spotify.comにもspotify.comにも影響しません。open.spotify.comはアプリを介さずそのまま音楽やポッドキャストを再生できるフルのWebプレイヤーで、spotify.comは同じアカウントとカタログにひもづくメインサイトです。どちらもSafariから開けば、アプリ側の制限をそのまま素通りできます。塞ぐには、設定 → スクリーンタイム → コンテンツとプライバシーの制限 を開き、「App Store、メディア、Web、およびゲーム」内のWebコンテンツで「成人向けWebサイトを制限」を選び、「常に許可しない」リストにopen.spotify.comとspotify.comを両方追加します。これはこの端末のSafariだけに効くので、別のブラウザを入れているなら同じ対策が必要です。
なぜSpotifyの制限は数日で無視されがちなのか
制限に達すると一時的に解除できる画面が表示され、パスコードを設定していればまずその入力が必要になります。ただしSpotifyの場合、崩れ方がSNS系のアプリとは少し違います。長時間の一気見のような形ではなく、曲を飛ばす、何か新しいものを探す、プレイリストの次の候補を確認するといった数秒単位の「ついで」の再訪が一日に何度も積み重なる形が中心です。一回ごとが軽く感じられるぶん、制限を解除する判断も「たった数秒だから」と軽く見えやすく、積算した時間は長いセッション1回とそう変わらないのに、後ろめたさは感じにくくなります。
Spotifyを本当に制限する現実的な方法
| 方法 | 効果 | 実際のところ |
|---|---|---|
| SpotifyへのAppの使用時間の制限 | アプリのアイコンをロック | 聴きたい音楽やポッドキャストごと止まってしまい、ブラウジング対策としては効き過ぎることが多い |
| 休止時間のスケジュール | 決まった時間帯にSpotifyを含む大半のアプリをロック | 「就寝後はブラウジングしない」には向くが、その間は音声も止まる |
| アプリの削除 | アイコンとアプリ本体を削除 | プレイリストと履歴はアカウント側に残り、open.spotify.comはSafariでそのまま再生できる。再インストールも数秒 |
| open.spotify.com・spotify.comの制限 | Safariの抜け道を塞ぐ | Appの使用時間の制限との併用が前提で、これ単体でも代替にはならない。むしろWeb版だけを使う音楽再生ごと止めてしまう |
| 歩数条件つきの解除(Step N Scrollなど) | 1日の歩数目標を達成するまでSpotifyをロックしたままにする | 全部止めるという前提は他の方法と同じ代償を持つ。無料ツールを求める人や、あまり歩けない人には向かない。Android版は存在しない |
動画系の別アプリもあわせて制限するなら、YouTubeを制限する方法で同じ手順を確認できます。「ついでに開いて気づけば時間が経っていた」という感覚は他のアプリでも起きやすく、コンテキストスイッチが集中力を奪う理由で仕組みを扱っています。
そもそも丸ごと制限するのが正解なのか
多くの場合、答えは「必ずしもそうではない」です。ワークアウト用のプレイリストを再生するために開いたのか、20分間おすすめを眺め続けるために開いたのか、スクリーンタイムの仕組みはその違いを判断できず、アプリにいた時間だけを見ています。丸ごと制限すれば後者は防げますが、前者も一緒に失うことになり、これは他の多くのアプリにはない代償です。ブロック系のツールが長期的な利用習慣そのものを変えるという証拠は限定的で、多くは短期的な起動回数の減少を示すにとどまります。選ぶ時間を減らして聴く時間を増やしたいなら、事前に決めたプレイリストを流しておく、常時のAppの使用時間の制限ではなく休止時間の時間帯指定にとどめるといった方法のほうが、丸ごとブロックより目的に近いことが多く、音楽ごと失う覚悟がないなら、それは制限をかける前に認めておく価値があります。
よくある質問
Appの使用時間の制限を設定すると、再生中の曲もすぐ止まりますか?
すぐには止まりません。制限が反映されるのはアプリの画面を操作しようとしたタイミングが中心で、すでに再生中の曲はバックグラウンドでそのまま流れ続けることが多く、次にアプリを開こうとしたときに制限の画面が表示されます。
SpotifyにAppの使用時間の制限をかければ、open.spotify.comやspotify.comもブロックされますか?
されません。Appの使用時間の制限が認識するのはSpotifyアプリのアイコンだけです。open.spotify.comは音楽やポッドキャストをそのまま再生できるフルのWebプレイヤーで、spotify.comとあわせてコンテンツとプライバシーの制限のWebコンテンツで別途「常に許可しない」に追加する必要があります。
制限に達したあと、その場で解除して使い続けることはできますか?
できます。制限に達すると一時的に解除できる画面が表示され、スクリーンタイムパスコードを設定していればまず入力を求められます。表示される延長時間の具体的な文言はiOSのバージョンによって差があるため、この記事では断定していません。
Spotifyアプリを削除すると、プレイリストは消えますか?
消えません。プレイリストや保存したアルバム、再生履歴はSpotifyアカウント側に保存されており、端末からアプリを削除しても影響しません。再インストールしてログインし直せばそのまま復元されます。
音楽再生だけは残して、ブラウジングだけを制限することはできますか?
スクリーンタイムの機能だけでは細かく分けられません。Appの使用時間の制限もWebサイトの制限も、アプリまたはサイト単位のオン・オフしかなく、再生ボタンを押す操作と新着を眺める操作を区別できません。特定の時間帯だけロックしたいなら、常時のAppの使用時間の制限より休止時間のスケジュールのほうが実情に近いことがあります。
Step N Scrollのようなアプリに、自分がSpotifyで何を聴いているか知られることはありますか?
ありません。AppleのFamily Controlsという仕組みでは、ブロック対象のアプリは不透明なトークンとして扱われ、再生履歴やアプリの中身までは開発者に渡りません。Step N Scrollを含め、この種のアプリがSpotifyを制限していること自体を特定することもできません。
参考資料
- Apple Support — "iPhoneのスクリーンタイムを使ってみる"
- Apple Support — "アプリ、アプリのダウンロード、Webサイト、購入をブロックする"
- Apple Support — "iPhoneのスクリーンタイムにスケジュールを設定する"
Step N Scroll は習慣とスクリーンタイムのためのツールであり、医療機器ではありません。ここに書かれている内容は医学的助言ではありません。